子供の頃はムシ博士だった。
なのでムシを捕まえるのも、今から思えばかなりユニークな方法を使っていたと思う。 大人の皆様にこんな情報を垂れ流しても何の役にも立たないのである。 それでも書いてしまうところが成記の痛いところではある。 セミの簡単な捕まえ方 うちのマンションは出来てから2年とちょい。なのに玄関先のカエデの木にはセミが一杯集まってる。カエデの樹液は相当ウマイとみえる。 俺はモミジの天麩羅なら食べたことある。それなりに喰えるけどほとんど衣の味だな。 セミは天麩羅喰うんだろうか?喰わないだろうな。 (天麩羅に群がるセミを想像してみた。気持ちわる。でかい分だけハエよりも始末が悪いな。) そんな事はどうでもいい。 とにかく朝も7時を迎える頃から、うちのマンションの前のカエデにはセミが群がって大合唱してるのだ。 何も知らない子供達は網を片手に一所懸命にセミと格闘してるけど、セミを簡単に捕まえたいなら俺に聞くよろし。 大体セミが鳴いてるときはセミの活性が高いから簡単には捕まえられない。 なので、果報は寝て待て。賢い中国人はセミの活性が低いときを狙うのだ、知らんけど。 本当の所はどうなのかわからないけど、俺の経験からすると朝に鳴きまくったセミは疲れて昼寝する。 正午になるまで待ってると、あんなにうるさかったセミの鳴き声がピタっと止む。 セミが昼寝を始めた証拠だ。 嘘だと思うなら注意して近所のセミの声を聞いてみることだね。俺の言うことがわかるはずだから。 その頃にカエデのそばに行ってみるとセミはどこかに行った訳じゃなく、やっぱり一杯木にたかってる。 そのままズカズカと木に近づいておもむろにセミを掴んでみる。 網も鳥もちも要らない。 セミは馬鹿だから、捕らえられた仲間が必死でピンチの声をあげても逃げようとしないで知らん顔。 ついでに言うと、捕まえられると困るから高いところで寝よう、とかの考えも及ばないらしい。 割と低い位置の木陰でグーグー寝てるから子供でも簡単に捕まえられる。 実践してみた。 ほら簡単w トノサマバッタの簡単な捕まえ方 ボール紙を用意する。レポート用紙の裏についてるグレーのやつなんかがいい。 ボール紙を20×20×50mmの立方体にする。つまり四角い筒だね。 それに3mぐらいの糸を結んでおく。 原っぱに行ってトノサマバッタを探す。 トノサマバッタは緑の色をした奴、あるいは緑と茶色のツートーンの奴ががオスなので、そいつに向かって作っておいた紙の筒を投げる。投げたら糸を引っ張って筒がはねるように動かす。 そうするとオスのトノサマバッタが寄ってきて上に乗っかってくる。 近づいても絶対に逃げないのでそのまま捕獲する。 トノサマバッタのメスは灰色をしていてオスよりも一回り大きい。 つまり四角柱のボール紙をメスと勘違いしてオスがさかってくるわけだな。 一度さかるとメスを放って逃げることはしないから(なにせ殿様ですからプライドあるんすよ)そのまま簡単に捕まるわけだ。 かわいそうだが、虫の性を逆手に取った捕獲法。 カエル釣り ネコジャラシの種(ふさって言ったほうがいいかな)を茎ごと引き抜く。 ふさの先を1cmぐらい残して後の種を指でしごいて取り除く。 後は茎の後ろを持ってカエルの目の前でユラユラと揺らしてやるとカエルが虫と間違えて飛びついてくる。 食い意地が張ってるので釣り上げられても、なかなか離そうとしない。(プライドは無いと思われる) ギンヤンマの簡単な捕まえ方 ①虫取り網が必要。細かい白い網目の奴よりも、もっと安い青い色の目の粗い網。それをを持ってギンヤンマが生息する池か沼か田んぼに行く。 頭の高さで網を大きくゆっくりとまわす。数回、回し続けるとギンヤンマが寄って来て、網と同じ軌道で頭の周りを回り始める。 網を回すスピードを上げて、ギンヤンマを後ろからすくうように捕獲する。 何故、網に寄ってくるのかは今だに不明だけど確実に来る。 虫じゃないけどコウモリも同じ方法で捕獲することが出来る。 多分、人間には聞こえないけど、小さなムシの羽音と同じ周波数の音が網を振り回すと出るからトンボやコウモリが寄ってくるんだ、と少年成記は勝手に思っていた。 ②↑の方法で捕まえたギンヤンマがメスならば↓の方法も使える。ギンヤンマの胴体と尻尾の間の丸いコブのようなふくらみが黄土色なのがメスである。(だったと思う。ちょっと自信ナス。) メスのギンヤンマの胴体を糸で結んで、性懲りもなく頭の周りでゆっくりとまわしながら飛ばす。 すぐのオスのギンヤンマが飛んできて尻尾の先でメスの首をつかむ。(トンボの尻尾の先はちょっとしたハサミになっている。) ランデブー状態になったらそのままゆっくりと地面に下ろしてオスのギンヤンマを捕まえる。 バッタと一緒で決してオスが逃げることはない。 ちなみに糸で結んだメスのトンボは死んでいても飛ばすことが出来る。もちろんオスは寄ってくる。 こうして子供の頃を改めて振り返ってみる、と少年成記は観察力があって冷静で残酷。 こんな経験が今の俺に活かされているのか調べようもないけど、今の俺には無いものばかりのような気がする。
by shigekings
| 2007-08-20 08:56
| たわごと
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